モロッコマラケッシュ「クトゥビアの塔」

ユネスコの世界遺産に登録されている、マラケッシュ。モロッコのほぼ中央に位置します。
標高450メートル。北から、大西洋岸から、そしてサハラ砂漠から・・・あらゆる民族、あらゆる物資、あらゆる情報がここに集います。
街の背後には、オート・アトラス山脈があり、北の肥沃な土地と、そこからはるか南のサハラ砂漠との隔壁となっています。

3000メートルから4000メートル級の山並みが悠然と街を取り囲みます。旧市街は、赤土の日干しレンガで造られた建物がならび、赤茶色の世界。
ナツメヤシやオリーブの緑が赤茶色と鮮やかな対照を示します。
それとは対照的に、新市街には近代的な建物が立ち並びます。

マラケッシュの街は、大きく3つの地域に分かれます。
1.ギリーズと呼ばれる新市街。
2.ジャマ・エル・フナ広場を中心としたメディナ(旧市街)。
3.王宮のあるメディナの南側の史跡地区。

マラケッシュの見どころ
☆メディナ(旧市街)
★クトゥビア・・・メディナの西にそびえ建つ、マラケッシュのシンボル。高さ約77メートルのミナレット。「ミナレット」とは「塔」の意味。4面それぞれに異なる装飾をもつムーア様式建築は圧巻と言えるほどの美しさ。
夜には、ライトアップされ、その美しい壁面が暗闇のなかにくっきりと浮かび上がります。
夜、マラケッシュの町を一人で出歩くのはちょっとお勧めできませんが、ライトアップされたその姿をぜひ、ご覧いただきたいです。
このミナレットは、セビリアのヒラルダの塔と並ぶ、世界で最も美しいミナレットのひとつとされます。

メディナと世界遺産

モロッコにはユネスコに指定された世界遺産が、現在、8か所。モロッコにおける世界遺産の特徴、および魅力は、人びとが現在も生活している街そのものが世界遺産の指定を受けているということ。史跡や建築物、それをめぐる人びとの息遣いが感じられ、それが最大の魅力となっています。

1.マラケッシュのメディナ★
2.アイト・ベン・ハッドゥ★
3.フェズ・エル・バリ★
4.古都メクネス★
5.ヴォルビリス
6.ティトゥアンのメディナ
7.エッサウィラのメディナ
8.アル・ジャディーダのポルトガル都市

モロッコは、北西アフリカのアルジェリア、チュニジアと合わせて「マグレブ」と呼ばれます。マグレブとは、「西方」つまり、「日の没する土地」の意味。「日の出ずる国」と呼ばれた時代もあった日本とは対照的な・・・だからこそなにかつながりを感じる位置にあります。

モロッコの街は、ほとんどが旧市街(メディナ)と、新市街に分かれています。
旧市街は、7世紀にアラブ人が侵入してきたときに作られた古い街並み。
「メディナ」とは、アラビア語で「預言者の町」を意味します。
一方、新市街は、19世紀に発達した、近代的な街です。
世界遺産に指定されたメディナは、いずれも人がやっとすれ違えるかどうかの狭い路地がくねくねと迷路のように走っています。
そこには、スークと呼ばれる商店街や土産物店、住宅がまさにぎゅっと詰まっています。でも、商売に躍起になっているという感じはまったくなく、のんびりとしたやり取りが魅力となっています。

マラケッシュのメディナ

ユネスコ指定モロッコの世界遺産マラケッシュのメディナ
アラブの国々に数多くあるメディナ「旧市街」のなかでも、旅人にとって最も安心して歩ける、楽しめるメディナのひとつ。中心のジャマ・エル・フナ広場では大道芸人たちが得意の技を披露します。
アクロバットの芸人さん、火吹き男、蛇使い・・・その間を、名物の「水売り」が聞きします。ちなみにカメラを向けると・・・ちゃっかりチップを要求されます。1回5~10DH。
また、ヘナを描いてくれる人もいる。旅の思い出に挑戦してみるのもいいですが・・・下手な人もいるのでひとつのかけ?かもしれません。一度画いたら、2週間程度は消えません。

物語を語る語り部の周りには人びとが輪をなしています。
その昔、学校に行くことができなかった人たちにとって、絵物語りは、歴史を学ぶ重要な手段だったといいます。

毎日が縁日のようなにぎわいで、日暮れ時ともなれば、おいしそうな匂いに包まれ、屋台が立ちます。モロッコ料理に舌鼓を打ってはどうでしょう?

ジャマ・エル・フナ広場のにぎわいは、毎日深夜1:00頃まで続きます。マラケッシュの人びとは、この広場を「ジャマ」または「ラ・プラス」と略して呼びます。人びとにとってここはまさに生活の場であり、集いの中心なのです。
ちなみに「ジャマ・エル・フナ」とは、「死者たちの広場」の意味。かつてここは公開処刑場だったといいます。現在は、「ジャマ・エル・ファターヌ」(芸術家たちの広場)とも呼ばれています。

広場の北側にはモロッコ最大のスーク(市場)があります。また、マラケッシュで最も美しいアグレブの門も必見です。

フェズ・エル・バリ

モロッコにはユネスコに指定された世界遺産が、現在、8か所あります。1.マラケッシュのメディナ、2.アイト・ベン・ハッドゥ、3.フェズ・エル・バリ、4.古都メクネス、5.ヴォルビリス、6.ティトゥアンのメディナ、7.エッサウィラのメディナ、8.アル・ジャディーダのポルトガル都市です。

世界遺産に指定された都市、フェズ・エル・バリは、1000年以上も前、モロッコで最初のイスラム王朝、イドリス朝の都となりました。世界最大のメディナです。メディナとは?「旧市街」のことです。しかし、今もなお、市民の生活の場として生き続け、それがこの古くて新しい街の魅力となっています。
城壁の内側には、無数の細かな・・・ほんとうに細かな!路地がくねくねと網の目のように延びています。

ところどころ目印となるのは?
壮麗なモスクや新学校、美しい中庭をもつ民家です。その他公衆浴場や、市民の台所「スーク」(市場)も魅力にあふれています。

世界一複雑な迷路のような旧市街(メディナ)の観光では、イナニア神学校や、ブー・ジュルード門が観光の目だまです。

ブー・ジュルード門
メディナの入口にある、フェズ最大の門です。
建造は1913年。外面には、幾何学模様に彫刻が施され、青色や緑色のタイルが彩られています。
まさに芸術的な門です。しばしたたずんでみていると、さまざまな人がこの門に吸い込まれていくのを、また吐き出されてくるのをみることができます。門のアーチからはふたつのミナレットが覗いています。

世界遺産フェズの町並み

新市街から世界遺産の旧市街「フェズ・エル・バリ」へ

モロッコにはユネスコに指定された世界遺産が、現在、8か所あります。1.マラケッシュのメディナ、2.アイト・ベン・ハッドゥ、3.フェズ・エル・バリ、4.古都メクネス、5.ヴォルビリス、6.ティトゥアンのメディナ、7.エッサウィラのメディナ、8.アル・ジャディーダのポルトガル都市です。

なかでもお勧めは「フェス・エル・バリ」。フェズの旧市街です。
モロッコの本当の魅力を味わえるのが、この古くて新しい・・・今も往時の活気を残す街です。フェズでの足は、市民バスです。行き先の番号とバス停の場所をまず確認。本数もかなりありますし、料金も一律で2.30DHと、安く、また観光客にはわかりやすいので、個人で観光するにはとても便利です。

新市街から世界遺産のメディナ(旧市街)へのバスは次の通り。
ムハンマド通りの観光案内所から
●2,9番のバスで、ダール・バトハ博物館前のイスティクラル広場まで。
●19番と29番は、フェズ・エル・ジュディドのセマグ門へ。
●ブー・ジュルード門からフェズ駅までは10番か47番。
●新市街からは、19番に乗ります。

もちろん、バスに乗ってもいいですし、市内を走る「プチタックシー」(近距離専用の赤い車体のタクシー)か、「グランタクシー」(同じ方向へ行く数人5~6人が集まると出発する乗合タクシー)を利用するものもOK。
でも?
せっかくだから歩いてみてもいいのでは?
きっと最もモロッコの本当の姿をみることができるでしょう。

新市街から世界遺産の街「フェズ・エル・バリ(旧市街)」

新市街から、世界遺産の旧市街「フェズ・エル・バリ」の入口までは、3キロメートルほどありますが、フェズ・エル・ジュディド地区を通ってメディナ(旧市街)をめざせば、案外あっと言う間についてしまいます。

まずは新市街。
新市街のメインストリートは、「ハッサン2世通り」と、「ムハンマド5世通り」。ハッサン2世通りは、中央にヤシの並木が続く。
でも・・・新市街は、今では世界中どこにでも?ある近代的な街。ファッショナブルな若者の活気にあふれています。
おしゃれなカフェやホテルが軒を連ねています。

モロッコの街を歩いているとところどころに「門」があることに気づきます。
レジスタンス広場からムーレイ・ユーセス通りをまっすぐに・・・城壁へと入ります。右側にはユダヤ人街のメラーがあり、やがて王宮へとたどり着きます。少し行くと、左側に「スマリン門」が現れます。まずはここに入ります。すると、ジェディド地区の一番の繁華街にでます。

モロッコ観光の魅力の一つは、メディナの喧噪に触れること。細い路地を自分の足で歩くことがその一番の堪能法かもしれません。

スリマン門をくぐり、だんだんメディナらしくなっていく、通称「フェズ・エル・ジュディド通り」をずんずん行くと、やがてダッカーキーン門に出ます。ここがスーク(市場)の終点です。ここをくぐって、次は右に曲がり、フランセ通りを進みます。
右側には、竹林が美しい「ブー・ジュルード庭園」が広がります。道はゆるやかな坂道となっています。どんどん進むと、広く開けた広場に出ます。
その一番奥にある、見事な門が「ブージュルード門」です。ここからいよいよ本格的なメディナへと入ります。

王宮

フェズフェズ・エル・ジュディド地区の観光名所・・・王宮
新市街から、フェズ・エル・ジュディド地区を抜け、世界遺産フェズ・エル・バリへ至るまでの観光名所は、まずは、1.王宮、2.メラー、3.フェズ・エル・ジュディド通り、4.ブー・ジュルード庭園となります。

まずはそのなかでも「王宮」を訪れてみるのがお勧めの観光ルートとなっています。フェズの街の地図を片手に、ゆっくりと歩いてみるのもいいでしょう。
フェズの街の地図をみてください。フェズ・エル・ジュディド地区の中央に位置し、広大な面積を占めているのが、「王宮」です。

市街地の観光局から、横道ムーレイ・ユーセフ通りを北東に5分ほど歩くとつきあたります。
かつてのスルタン、つまり11世紀以降、主としてスンニー派イスラム王朝の君主、の居城であり、スルタンの兵士たちの駐屯地だったところです。
何世紀にもわたって改築、増築が施され歴史を感じさせるたたずまい。
現在は、モロッコ国王がフェズに滞在するときに使用されます。

王宮前広場、「アラウィート広場」には、美しい花々が植えられています。正面に構えているのが王宮の正門です。中には入ることができませんが、きらびやかな門の装飾を眺めているだけでもうっとりしてしまいます。
王宮の先は、メラー(フェズ・エル・ジュディドの南側にある旧ユダヤ人居住地区)になっています。モロッコには、現在、6割を占めるアラブ系住民、3割をしめるベルベル人のほか、ユダヤ人とフランス人が在住しています。歴史においてはいろいろあったのですが、現在は、民族の対立はほとんどないといいます。町のなかでいろいろな民族がどのように共存しているかをみるのもまた一つの楽しみ方かもしれません。
ここフェズのメラーは、最古のものだそうです。14世紀当初は、現在世界遺産となっているフェズ・エル・バリの北側にありました。15世紀にこの王宮の先に移動したのです。

メラー

王宮には入ることができないので、王宮前のアラウィート広場で一休みしたあと、正門をじっくり堪能したら、そのまま右の路へ入っていきます。その先は、メラー(フェズ・エル・ジュディドの南側にある旧ユダヤ人居住地区)になっています。

中世の頃、スペインで迫害されたユダヤ人がモロッコに移住し、なかでもここフェズのメラーは、最古のものなのです。
モロッコはアフリカの北端ですが、実はヨーロッパは目と鼻の先。ポルトガルやスペインとは実に関係が深いのです。

このメラーは、14世紀当初は、現在世界遺産となっているフェズ・エル・バリの北側にありました。15世紀にこの王宮の先に移動したのです。

しかしそのユダヤ人も、イスラエル建国に伴い、ここを去りました。
現在ここは、ムスリム住民が大半を占めますが、シナゴーグ(ユダヤ人教会)や、木製のバルコニー、格子窓がある家は、独特の雰囲気と歴史を感じさせます。このメラーには、ユダヤ人が経営する金銀細工のお店があります。
街の散策をしながら歩き、金銀細工のお店をのぞいてみるのもいいかも!
ちなみに、フェズのメディナは、毎日13:00~15:30は休憩時間。金曜日はお休み!こればっかりは、どうしようもありません。
世界遺産に指定され、観光が大きな収入源となろうとも、自分たちの伝統の生活様式は崩さない!

王宮には入れないので、そのまま少し歩くと、左側にスマンリン門が見えてきます。白い重厚な門です。ここを入ると、フェズ・エル・ジュディドのいちばん賑やかな「フェズ・エル・ジュディド通り(通称)」です。

フェズ・エル・ジュディド通り

フェズフェズ・エル・ジュディド地区の観光名所

王宮の正門の右横の道「ブー・キサット通り」をどんどん歩いて行くと、メラー(旧ユダヤ人居住地)へ出ます。シナゴーグ(ユダヤ教会)や、木製のバルコニーや格子窓のある独特のたたずまいを眺めながら、ユダヤ人の迫害の歴史に思いをはせるのもいいでしょう。
王宮から10分ほどで、左手に白い重厚な門が見えてきます。「スマリン門」です。ここを入れば、フェズ・エル・ジュディド地区の一番の繁華街、通称フェズ・エル・ジュディド通りです。活気のある店が、南の「スマリン門」から、北側の「ダッカーキーン門」まで続きます。

スマリン門をくぐると、道端に日用雑貨が売られているのが目に入り・・・目を白黒させている間に、いつしか衣料品スークのアーケード街へ。

スマリン門から入ってすぐの道の両脇には、ふたつのモスクがあります。これらは14世紀にたてられたものだそうです。
モスクとは、イスラム教徒の礼拝所、礼拝堂のことです。
柱廊で囲まれたパティオ(中庭)の真ん中に、身体を清めるための池や噴水があるつくりになっています。

モロッコは、ヨーロッパの雰囲気が漂うとはいえ、アフリカの、しかも砂漠の国。

夏ともなれば灼熱の太陽が容赦なく照りつけます。一方冬のモロッコは、これまた容赦なく寒い。4つ星以上のホテルならともかく、それ以下・・・星がついてない?宿泊所では、思いのほか冷え込みます。しかも埃を煙らせる乾いた冬風には、人間を容易には寄せ付けない厳しさがあります。
からからに乾いた空気のなか、モロッコで水をみるとなぜかほっとしてしまいます。
モスクの入口にある水場や、広場で水を売る商人・・・水の大切さを感じるのが、このモロッコです。

ちなみに・・・とにかく旅行の最中に気になるところ・・・「トイレ」もこの近くにあるので、モロッコでトイレが心配な方は、モスクの場所を常に念頭にして歩くといいかも!

ここを抜けると、世界遺産のフェズ・エル・バリはもうすぐです。

世界遺産の街フェズ「フェズ・エル・バリ」地区

ユネスコの世界遺産に登録されている、モロッコの「フェズ」。
モロッコの町のほとんどは、7世紀にアラブ人が侵入してきたときに造られた旧市街「メディナ」と、19世紀以降になってその周辺に発達し、現在では世界の大都市となにも変わらないようなビジネス都市となった新市街にわかれています。

メディナは、城壁に囲まれています。もともとここは、外敵から守るために設計された街なのです。「メディナ」とは、アラビア語で「預言者の町」という意味をもちます。

ぐるりと囲む城壁の所どころに開いた「門」。世界遺産「フェズ」のメディナ「フェズ・エル・バリ」の入口に聳え立つのが、「ブー・ジュルード門」です。これが、フェズ・エル・バリの入口となります。
その門をくぐるとそこにはくねくねと狭い路地が迷路のように走るメディナがあるのです。そして「スーク」と呼ばれる、商店街やみやげ物屋さんがぎゅーぎゅーづめに軒を連ねます。
ときどきカフェで足を休めながら、自分の足でこの迷路に挑戦してみるのもいいでしょう。迷ったら?最大のブー・ジュルード門を目指していけばなんとかなるんじゃないかな?

世界遺産の街フェズ「フェズ・エル・バリ」地区観光名所
1.ダール・バトハ博物館
2.ブー・ジュルード門★
3.ブー・イナニア・マドラサ★
4.ネジャーリン広場
5.ザヴィア・ムーレイ・イドリス廟★
6.アッタリーン・スーク
7.アッタリーン・マドラサ
8.カラウィン・モスク★
9.サファーリーン広場
10.スーク・ダバギーン★
11.テンチュリエ・スーク
12.アンダルース・モスク
13.マリーン朝の墓地
★印は特におすすめ・・・必見!の観光名所