旅の季節

中国は広大な面積をもつ国ですから、ひとくちに「中国の気候」とくくってしまうことはナンセンスです。北京の緯度が日本でいうと東北にあたります。秋田ぐらいでしょうか? 一方、上海は?というと、鹿児島県ぐらいにあたります。中国最南端の海南島ともなると、北回帰線のはるか南です。
また、チベット高原はヒマラヤ山脈をいただく地形ですし、砂漠地帯のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠にもつながるなど、実に多彩な自然の姿をもつ国なのです。
上海旅行・観光についていうと、とりあえず華中の気候に関心をもつ必要があります。

揚子江下流域にあたるこの地域は、温帯に属します。日本のちょうど本州よりも南と似た気候といったらいいでしょう。湿潤で、梅雨もあります。ただ夏はとても湿度が高くなり、洗濯物が乾かないのが旅人にはネック。
一方冬は、射し込むような寒さはなく、華北と比べると天国のような快適さです。とはいうものの、湿度があるのでいわゆる「底冷え」がする寒さです。足先がどうにも冷たくなってしまってつらい、という人は、カイロを持参することをお勧めします!
上海旅行・観光へどの季節に行かれるかによっても異なりますが、長江沿いの都市では、夏の気温が35度を超える日もあります。地獄のような暑さのなか、まず体力のないものからどんどん倒れていくことになります。せっかく行ったのに、体調を崩してはもともこもありませんから、体力に自信のない方は、夏の旅は避けましょう。

中国での食事

中華料理は、大勢で円卓を囲み、わいわいと料理を取り合って食べるのがいちばん美味しいですし、経済的も絶対にお得です!
したがって、中華料理を食べようというときには、できるだけ多くの頭数をそろえましょう。最低でも4人、できれば10人ぐらいがベストです。
そもそも食事をいっしょに楽しく食べられる仲間がいれば、人生何でも?楽しくなってしまう、そうでしょう?
同じ釜の飯を食べた仲間という似たような発想は、世界共通です。そもそも「仲間」を意味するcompanyという言葉(「パン」panを「いっしょに」com)食べるということからつくられています。そしてこのcompany には、「仲間」という以外に、「交際」や、「同席」、「会社」また「人の集まり」という意味もあるのです。どんなときも「人が集まるところには食べることがある!」ということですね。そして「食べるときには、人といっしょに、そこから人との交際が始める」ということです。

中国を観光で旅行していて、特に上海旅行の最中など、人があふれるなかで思う事は、人がよく集まっていること、そしてよく食べて、話しているということです。中国での食事は、大勢で、時間の余裕をもってのぞむことが最高のひとときと味と、ボリュームと、そしてリーズナブルな価格で食事を仕上げるコツといえるかもしれません。
時間は、お昼御飯でも、最低1時間はとっておきたいですね。そして夜ならば1時間30分はまず確保!
気持ちにも、時間にも余裕をもって、中国4000年の味を堪能してほしいものです。

食事の注文(前段階)

中国での食事の注文の順序
1.まず席についたら、飲み物の注文です。
とりあえずビールなどを注文して、その間にゆっくりとメニューをみます。
2.注文する料理の数は? 
よく中華料理の本には、「人数分+1」という公式が載っているようですが、まず、これだけの数を本場中国で注文するのはちょっと考えものです。たとえ食べられたとしてもかなり胃袋が悲鳴をあげます。いろいろと種類を頼みたいのもやまやまですが、大食漢が勢ぞろいしているわけでないのなら、人数分で十分! 最大でも10種類です。
万一! おなかがすいたら、それこそ点心を楽しむチャンスです。路上のテイクアウトように小腹が空く余裕を残しておいてもいいかもしれませんよ!
3.注文する料理の決め方
まずは主食を決めます。御飯なら、白いご飯、つまり「米飯」にするのか、それとも炒飯にするのか? あるいはご飯類ではなく、麺類にするのか? 炒麺か?湯麺でしょうか?
昼食などでは、炒飯におかずを少し、あるいは麺類にするというのもいいでしょうが、夕食で大勢でたくさんの料理を注文するのなら、主食は、白いご飯にしておき、さまざまなおかずを御飯にかけて食べたい!という人もいるのでは?
4.主食を決めたら、次は野菜料理と豆腐料理に行きます。
野菜料理といっても、「野菜炒め」と考えてください。「炒青菜」です。ただし、種類は季節によって変化し、またメニューには通常、載っていないこともあります。そのため、注文を聞きにきたウェーターさんに聞いてみてください。何かお勧め? と炒め方も指定できるようですが、何も指定しないと「塩味」。これがまずは無難でしょう。

まずは、ここまでが「注文前」段階。次にいよいよ前菜の注文へと入ります。

中華料理の注文

レストランに入って席についたら、まずは1.飲み物を注文し、2.主食を決め、そして3.野菜の炒めたものと豆腐料理を何か注文したら、さあ、いよいよここからが「前菜」の注文です。
5.前菜とスープ
スープは、これは人数が少ないときは、よした方がいいでしょう。目安は6人以上。スープは「湯」です。
中華料理というと? いろいろ連想する方もいらっしゃるでしょうが、せっかく上海などへ旅行に本場へ観光へ来たのですから、お店のおまかせ、「例湯」(本日のスープ)にしてみてはいかがでしょう?意外な味に出会えるかも!しれません。
前菜はそれぞれひとつずつ選びます。
6.お店のお勧めを1~2品選んでみるとよいでしょう。上海なら上海料理ご自慢のもの、つまり「上海蟹」?を勧めてくれるはずです。あまり高いもの、たとえば、海鮮料理は間違いなくおいしいでしょうが、大抵、お値段が張ります。お財布と相談のうえ、いやならお断りを!
「魚翅」と書かれていたら、それが「ふかのひれ」です。お財布に余裕のある方はぜひ、お試しを!
7.あとは人数とおなかの状態に合わせ、追加の料理を頼みます。材料別にひとつずつ選ぶと味の変化を楽しめるでしょう。豚、牛、鶏、鴨、そして内臓です。中国で「肉」とあれば、それは自動的に「豚」を意味します。「猪肉」と書かれてあることもあります。鶏肉は、「鶏」、「鴨子」は「アヒル」です。
8.デザートの注文
デザートの注文は、料理が全部出てからです。

中華料理の注文のコツ

中華料理は、基本的に多くの種類の料理をそれぞれ、大勢で取り合って食べます。したがってひとつひとつの料理の量はすべて「例」(小皿)が基本と考えてください。同席する人数+1の皿数を基本として、足りないようならば、野菜料理「青菜」、スープ「湯」、豆腐、および主食で調整します。

中国を旅行していて思う事は、毎日が「中華料理」だということ!最近ではそれでもかなりいろいろな国の料理が入ってきていますが、基本的に、中国旅行では、朝は別にしても、昼、夜、そしておやつの点心にいたるまで、こってり油をつかった「中華料理」です。上海など都会を観光で旅行される方は、いろいろな国の料理が進出していますので、たまには「気分転換」してみるのもいいかもしれません。

したがって、中華料理のなかでいろいろとメリハリとつけることが食欲を維持するコツです。
たとえば、同じ「肉」でも中国では「肉」は「豚肉」のことです。「排骨」は、「骨付きバラ肉」を意味します。「肝」は、肝臓のこと。「腰子」は「腎臓、つまりマメ」です。「香腸」は、腸詰の一種。挑戦してみる価値あり! さらに「火腿」が中国のハムをさします。
また、料理方法の違いからバラエティなものとするには、メニューに次ぎの文字があるかどうか、でだいたいの目安になるでしょう。
●「炒」とは「炒め物」
●「焼」とは「煮込み」
●「爆」とは「揚げ炒め」
●「蒸」とは「蒸しもの」
また、味付けで「紅焼」とあれば「醤油味」となります。上海旅行をしていると、この「紅焼」という文字によく出会います。上海は、しょうゆの産地であることから、しょうゆと砂糖を用いた調理法が多いのです。「紅焼」の本場が、上海というわけです。

お酒とビール、お茶

中国の人たちは、食べることも大好きだけど、飲むことも大好き!
せっかく上海、北京、杭州へと旅行に来たのなら、観光ももちろん、ビールも、お酒も、お茶もめいっぱい飲んで「中国気分」を満喫していきたいものです。

ビール
中国では、食事でまず席に着いたら、とにもかくにも飲み物を注文します。たいていビールなどです。
中国のビールは種類が豊富です。都市の数だけビールの種類があるともいえるほど、中国のビールを飲み歩いてみたい!という人は、列車に乗ってみてはどうでしょう? 次の駅に着くたびに、ビールを売り歩きに来てくれますので、そのたびに? 買ってみればいかがでしょう? 目的地に着くころにはすっかり出来上がっているかもしれませんね?


中国の宴会でも日本と同様、お酒は欠かせません。お酒に始まり、お酒に終わります。中国のお酒は、大きく2種類に分かれます。
●「黄酒」とは、アルコール度の低い醸造酒です。
有名な「紹興酒」は、この「黄酒」の代表的なもので、特に年代物を「老酒」といって珍重します。
●「白酒」・・・アルコール度の高い蒸留酒です。
「白酒」の代表的なものには、アルコール度が50~70度もあるものがあるので、飲みすぎには要注意です。

お茶
中国は言わずと知れたお茶の産地です。もちろん、おいしい「茶葉」はあるのですが、観光客として町を歩いていて、どこかでおいしいお茶でもと思っても、なかなかそのようなところは見当たりません。しかたがないので、おいしいお茶の葉を購入して、自分で、旅の途中ならホテルにかええってから?入れるしかなさそうです。

華中と上海

上海観光旅行のスタート
上海を中心としてその周辺の都市の外観をまずみていきます。上海市と江蘇省について簡単にご紹介します。
●上海市は、長江の河口近くに位置する、中国最大の大都会です。中国最大の工業、商業、そして港湾都市であり、社会主義市場をリードしています。
●江蘇省は、長江下流の南北岸にひろがっています。東は黄海に面しています。江蘇省は、長江の沖積平原にあり、その大部分が海抜50メートル以下になっています。この平原を網の目のように運河が走っていて、水面は省全体の面積でいう18パーセントを占めています。
気候は温暖で、雨量も適度ですし、四季の区別もあるなど、人が暮らしやすい土地といえるでしょう。
江蘇省に住む人たちは、この省を古くから「魚米の郷」と呼び、恵まれたその地形と豊さを誇りにしてきたといいます。
何かトラブルがあったときのために「基本的データ」
●上海市公安局外国人管理
・電話:6329-4000
ただし日本語は不可です。漢口路を人民公園方面へ10分ほど歩いた右側です。
・9:30~11:30、14:00~17:00 土日休み
●日本国駐上海総領事館
・電話:6433-6639
・土日と、中国、日本の祝祭日にはお休みとなります。

上海の街は、開発の波に乗り、景気も良く、人びとの生活もどんどん向上しています。外地からの出稼ぎ労働者が増え、職にありつけないままに浮浪化する現象も見られます。
その一方で、観光客に対して礼儀をわきまえる姿勢も見えつつあります。
観光の際には、タクシーを利用することがあるかと思います。国営タクシーは、悪質運転手の数も少なくなってきたといわれます。どこを旅していても、結局その人次第です。

空港から市内へのアクセス

飛行機で上海に降り立ったら、市内へ向かうルートは、主に次の3つです。
1.民航バス:始発は6時30分です(ただし、変更している可能性もありますので、ご自身で必ずご確認ください)。乗り場は、国際線到着口を出てすぐ左前方、国内線ターミナルの真横です。
チケット売り場には、大きな看板が出ていますし、そもそもバスが何台も待機しているので、すぐにわかるかと思います。
所要時間は45~90分:行先によって異なります。
2.公共バス:505路バス
上海動物園経由で空港と上海市の中心部にある人民広場を結んでいます。
空港のしはつは6時50分。最終は、20時です。人民広場からの最終も20時で、15分毎に出発便があります。

乗り場は、空港ターミナルを出てから右手へ。虹橋大酒店前を歩いて最初の角を右に折れたところです。民航の工場が右側にあるので、そこを過ぎたところを再度右に曲がってください。小さめの広場があるので、そこにバス亭があります。空港からバス停までは、歩いて5分程度です。
終点は広場の南側で、「武勝路」の一画です。アナウンスは、停留所から市バス乗り換えの案内があり、中国語と英語でなされます。さすが観光都市です!

3.タクシー
民航バスと公共バスを使わない。荷物が多いなどの場合は、タクシーが上海旅行観光の足となります。
最近では、国営タクシーでは、さほど「悪徳ドライバー」も減ってきましたが、それでも白タクや強引な客引きタクシーにはご注意を!

鉄の胃袋

上海旅行を無事満喫するためには、まず第1に? 「鉄の胃袋」をもっている必要があります。
それがだめなら、おいしそうな料理が並ぶテーブルを前にして、腹3分、8部ではなくに留めておくか、とりあえず旅の前半は食べたいだけ食べ、旅の後半はじ~っと料理を見ながら何も食べられずに胃ぐすりと下痢止めにお世話になるかのどちらかかもしれません。

実際、思うのは、中国の人の胃袋は、私たち普通の日本人とは、根本的に違うのではないか、ということ!
中国の人は、とにかくエネルギッシュです!
そもそも世界中にどうしてこんなに「チャイナタウン」があると思いますか?
その彼らの偉大なるパワーの源は?
やはり「食」にあり!です。

そもそも上海の街を歩いていて、思うことは、食べながら街を歩いている人の多いこと! 列車のなかでもみんな何やら持ち込み、おいしそうに広げています。包子やちまき、さっきお昼御飯を食べたばかりなのでは? という時間に、もう「おやつ」でしっかりボリュームのあるものをぱくりとしています。

昔から中国には、「医食同源」という考えがあります。これは、「身体においしいものを食べて、人生を楽しむ、そして長生きしましょう!」という、中国の人たちの生きる姿勢を表す言葉です。

中国のレストランのメニューをみると、麻婆豆腐や、杏仁豆腐など、日本でもおなじみの料理が並んでいます。しかし、たとえば、麻婆豆腐ひとつとっても、本場中国と日本ではまったく違いますし、中国内でも地方によって微妙に違うようです。
上海旅行で観光をしながら、まずは上海の味を堪能し、次は別の地方で味をみてみるのもおもしろいかもしれません。

東西地域の料理

中国は非常に広い国土をもつ国ですし、この広い大地に民族、言語、そして宗教が異なる多くの人たちがいっしょに住んでいるわけですから、ひとくちに「中国料理」といっても、さまざまなレパートリーがあるのです。

大きく東西南北に分かれ、そのうち南北は次の特徴があります:
●南部・・・南部の沿海地域
「食は広州にあり」と言われるように、食への関心が非常に高い地方です。
何でも、犬、蛇、などなど、食材に変えてしまうのが、ここの人たちです。
広東料理が代表的です。
気候が温暖なことと、山海の食材に恵まれていることから、味付けはあっさりと、素材の良さを生かしたものとなっています。
日本人の舌と胃袋にとって、最も優しい味に感じられるのではないでしょうか?
南部地方では、いろいろな点心を少しずつ食べる飲茶が有名です。観光のあいまに、もしお腹がすくようなことがあれば、たぶんないと思いますが!ぜひ、試してみられたらいかがでよう。

●北部・・・黄河地方
北京ダックでおなじみの「北京料理」が中心です。
北京では、宮廷料理として発達したものが多く見られます。それらは山東地方の料理を基にしているといわれ、それに各地の腕利きの料理人が集められて完成させたものです。
この北部黄河地方は、小麦が多く取れる地域です。そのため、いわゆる粉もの、麺や餃子(ぎょうざ)、饅頭(まんじゅう)、などの種類も豊富で、またおいしさも格別です! 寒い地方なので身体の温まるあんかけ料理や煮込み料理が主となります。
味付けは、「塩辛い」のが特徴です。

上海旅行にいらしたかたが観光のなかで口にするのは、上海料理でしょう。それは東部、長江下流地域になり、また別の味をもつ料理です。